コーヒーを飲むと眠れなくなるのは本当なの?
寝る前にコーヒーなどのカフェインを含む飲み物を飲むと眠れなくなるといいます。「私は眠れるよ。個人差があるの?」という人もいるでしょう。眠れているという人も、実は知らないうちにコーヒーによって睡眠を妨げられているんですよ。
カフェインが脳に与える影響
人はつかれると眠たくなります。これは、「睡眠物質」と呼ばれる疲労物質が徐々に脳に溜まってくるからです。睡眠物質が脳に溜まってくると脳の中の睡眠中枢が刺激され、眠って睡眠物質を分解しようとします。
カフェインは、睡眠物質が睡眠中枢に働きかけるのをブロックします。そのため、睡眠物質が脳に溜まって行っても、睡眠中枢が刺激されなくなり「疲れて眠たくなる」ことを防ぐのです。
また、カフェインには脳の代謝を高め、脳の働きを活性化させる作用があります。コーヒーを飲むとすっきりした気分になりませんか?このすっきり感はコーヒーが脳を活性化させているために得られる効果なのです。
カフェインが睡眠に与える影響
睡眠中枢への刺激をシャットアウトさせてしまうため、コーヒーを寝る前に飲むと寝つきが悪くなります。「コーヒーを飲んだら夜寝られなくなるよ。」というのは世間的にも良く知られている事実です。
でも、「コーヒーを飲むと眠りが浅くなる。」「夜中に目が覚める。」「朝早くに目が覚める。」ということはあまり知られていないと思います。
コーヒーを飲んでも、寝つきのよい人は割と簡単に寝つくことができます。そんな人でも、知らないうちに眠りの質は悪くなっているのです。
喫茶店のコーヒーを1杯半飲むと、カフェインをとらなかった時と比べ、中途覚醒の時間が増えます。特に、明け方に近い時間になると、カフェインをとらなかった人はレム睡眠の時間が増えるのですが、カフェインをとった人は中途覚醒と浅い眠りを繰り返すようになります。
喫茶店のコーヒーを2杯~3杯飲むと、眠りについて3時間後には覚醒に近い状態になります。
「寝る前にコーヒーを飲むと眠れなくなる。」というのは、単に寝つきが悪くなるだけではなく、睡眠の質そのものを悪くしてしまうことを表しているようです。
コーヒーの上手な飲み方
眠りに質を悪くするからと言って、コーヒーを全く飲んではいけないというわけではありません。コーヒーを朝に飲むとすっきりと頭がさえ、仕事や勉強、家事の効率が上がります。
コーヒーの香りには癒しの効果があります。疲れた時のホット一息においしいコーヒーを飲むのはストレスの解消にも効果的です。
コーヒーは肝機能を高めたり、動脈硬化を予防したり、血圧を安定化させる効果があります。毎日一定の量以上のコーヒーを飲むと寿命が延びるという研究結果も出ています。
では、睡眠に悪影響を与えず、コーヒーの効能を上手に利用する方法はあるのでしょうか?
ポイントは、コーヒーを飲む時間帯にあります。
カフェインが効果を発揮するまでには、30分ほど時間がかかります。そして、効果は4時間ほど持続します。
コーヒーの覚醒効果は朝の目覚めにはぜひ利用したいものです。朝一番にコーヒーを飲むと、朝の支度をしている時間から目がしっかりと覚めて忘れ物などのお出かけ時のミスが少なくなります。
朝一番に飲むコーヒーは浅煎りのコーヒーがおすすめです。苦みのある深煎りコーヒーの方がカフェインの効果が強そうに感じますが、実は浅煎りの方がカフェインの含有量が多いのです。
昼食後、仮眠をとる習慣がある人は、仮眠の前にコーヒーを飲んでおくとよいですね。昼休みの仮眠は長くても30分程度でしょう。ちょうどカフェインが効きはじめる時間に仮眠をやめるので、すっきりと目覚めることができます。
夕方のブレイクタイムのコーヒーは深煎りのコーヒーを控えめに取りましょう。体が睡眠の準備を始めるのは午後9時頃からです。夕方のコーヒーは午後5時頃までにしておいた方がよいでしょう。
睡眠前のリラックスタイムには、カフェインを含まないハーブティーがおすすめです。特にカモミールティーはリラックス効果が高く、睡眠の質をあげてくれますよ。
コーヒーは13世紀の昔から利用されてきた素晴らしい効能を持つ飲み物です。上手に利用すればオンとオフの切り替えスイッチとして、仕事の効率を上げる起爆剤として、健康を助ける飲み物としてとても役に立ってくれます。
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