ナルコレプシーの4つの症状
ナルコレプシーとは睡眠障害の中でも「過眠症」に分類される病気です。日中突然強い眠気に襲われ、突然眠ってしまいます。14歳頃に発症することが多いのですが、周囲からの理解が得られず誤解されてしまうことも多い病気です。
ナルコレプシーの症状
日中の耐え難い眠気
日中突然眠くなり、どんな場所でも居眠りを始めてしまいます。「そんなのしょっちゅう!授業中は何時もうとうとしてるけど!私もナルコレプシー?」という声が聞こえてきそうな症状ですね。
ナルコレプシーの眠気は通常では考えられないほど急激に、想像を絶する状態でも発生します。
授業中どんなに眠たいと感じても、黒板に回答をかいている間に倒れて寝てしまうことがありますか?
ショッピングの途中、かわいい洋服を見つけて駆け寄っている最中に倒れて寝てしまうことがありますか?
やっととれたチケットを手にライブに行ってライブが始まったと同時に眠ってしまうことがありますか?
ナルコレプシーでは、このように通常では考えられない状態で急激な眠気に襲われ、眠気にあらがう間もなく発作的に眠ってしまいます。それがたとえ立っている状態でも、すごく緊張を強いられる場面でも。
こういった突然の睡眠は、10分~15分で終わります。目が覚めた後はとてもすっきりとした状態になります。しかし、2~3時間もするとまた突然の眠気に襲われます。
情動脱力発作
カタプレキシーとも呼ばれる状態です。興奮したり、喜んだりといった強い感情の動きがあった後、突然筋緊張が低下し、姿勢が保てなくなります。立っていられなくなり、崩れるように倒れてしまうこともあります。
情動脱力発作を起こす感情は、喜びや自尊心をくすぐられるような快感情であることが多いようです。
情動脱力発作は全てのナルコレプシーの患者さんにあるとは限りません。情動脱力発作があらわれるのはナルコレプシーの患者さんの80%くらいです。
入眠時幻覚
ナルコレプシーの患者さんはよく寝ついたときに夢を見ます。とても鮮明で、夢か現実か判断ができないほどです。夢の内容は恐怖を伴う内容の事が多いようです。
睡眠麻痺
睡眠麻痺とは、いわゆる「金縛り」の状態です。入眠時幻覚と同時におこります。リアルで怖い夢とともに金縛りにあうのです。ナルコレプシーの患者さんにとってはとても苦痛な症状です。
スポンサードリンク