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レム睡眠の働きとは?

睡眠は、レム睡眠とノンレム睡眠とが、90分ごとに交代あらわれます。

レム睡眠とノンレム睡眠は、それぞれ体と脳にとても大切な役割を果たしています。

 

今日は、レム睡眠の働きについてのお話です。

 

レム睡眠の働きとは?

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レム睡眠とは?

猫は眠っている時、割とお行儀よく座った姿で寝ているときと、完全に脱力しているときがありますよね?レム睡眠は、完全に身体の力が抜けている状態の眠りの事です。

筋肉は緩んで体は休んでいる状態ですが、脳は働いている状態の眠りです。

レム睡眠中の人を観察すると、まぶたの下の眼球はきょろきょろ動き、呼吸は不規則で、時に寝言を言ったり、小さな唸り声を上げているかもしれません。

 

身体を休ませる眠り

レム睡眠の間は、身体は完全に脱力し、筋肉の緊張は緩んでいます。

人間の体は、起きているときは何かしらの形で緊張しています。とくに、仕事やスポーツで体を使った時は、筋肉に疲労物質が溜まっています。睡眠で筋肉が緩むと、血管に溜まっている乳酸などの疲労物質が流れやすくなります。

レム睡眠で筋肉の緊張が緩む時間は、、身体の疲れを取り除くためには欠かすことができません。

情報処理をするための眠り

起きているとき、脳はたくさんの情報を処理しています。

脳は、日中に増えた情報の中から、大切なものとそうでないものとを分類し、必要なものだけを記憶を司る海馬という場所に整理してしまっておくのです。

このような情報処理を、脳はレム睡眠の間に行っています。

心の疲労を取り除くための眠り

日常に受けたストレスや、心の疲労も、脳は情報として処理していきます。ストレスが多いほど、情報処理を行う量が増えることになります。ストレスを抱えているときは、少し長めの睡眠をとると、精神的にすっきりとすることがあります。

脳の温度を保つための眠り

ノンレム睡眠という深い眠りでは、脳は眠った状態にあります。

ノンレム睡眠を行うのは、哺乳類や鳥類など、脳が発達している種族だけです。爬虫類などは、体を休めるためのレム睡眠しかとりません。

発達した脳は、脳を休めるためだけの時間が必要になるのです。

ただし、長時間ノンレム睡眠の状態が続いて、脳の血流が少ない時間が続くと、脳が低体温の状態になり、細胞にダメージを受ける可能性があります。

レム睡眠とノンレム睡眠が一定の時間で繰り返されるのは、適度に脳を動かす時間を作って、脳の温度を一定に保つ目的もあると考えられています。

気持ちよく目覚めるための眠り

レム睡眠とノンレム睡眠は、一定の周期で繰り返されますが、朝が近付くにしたがって、眠りは浅く、レム睡眠の時間が長くなって行きます。

これは、睡眠から目覚めた時に、スムーズに体や頭が動き出せるように調節しているためなのです。

 

人間に必要不可欠な眠り

200時間眠らずにラジオの生放送をした人がいました。ピーター・トリップというディスクジョッキーをしている人ですが、彼が9日ぶりに眠りについたとき、いち早くレム睡眠の時間が訪れ長時間続いたというのです。

 

長い時間眠らない状態が続いたら、まず深い眠りであるノンレム睡眠を体は必要とすると思うのですが、どうやら、人間の体にとってはレム睡眠の方が必要なようです。

 

レム睡眠とノンレム睡眠。

睡眠の秘密は、まだすべてが解き明かされたわけではありません。