不眠症とは?
不眠症とは、どのような状態のことを言うのでしょうか。何日眠れないと不眠症であるというような定義はあるのでしょうか。
不眠症は、原因や症状の深刻さによって治療方法が変わっていきます。あなたの抱える睡眠の問題は、不眠症によるものなのでしょうか?
不眠症の定義
不眠症とは、毎日続いて、または高い頻度で睡眠の質が低下していたり、睡眠時間が不足している状態です。ほとんどの場合、睡眠不足によって日中の活動に何らかの悪い影響が起こっています。
日中の活動に与える影響には、日中の強い眠気、集中力の低下、強い疲労感などが挙げられます。
不眠症の種類
不眠症には、4つのタイプがあります。
- 入眠困難:布団に入り、眠る準備をしても眠りに入るまでに時間がかかる。
- 中途覚醒:睡眠中に目覚め、再び眠りにつくことができにくい。または、何度も目が覚める。
- 早朝覚醒:必要以上に早く目覚めて再び眠ることができない。
- 熟睡障害:寝つきや睡眠時間に問題がないが、眠りが浅く熟睡感がない。
不眠症の診断
不眠症と診断されるのは、次の条件を満たした時です。
- 入眠困難・中途覚醒など不眠の症状を訴える
- 眠るためにふさわしい環境が整っている
- 日中に次のような症状が1つ以上ある
- 疲労感・倦怠感
- 集中力・注意力・記憶力の低下
- 社会生活や仕事、学業への悪影響
- 気分がすぐれない・イライラする
- 日中の眠気
- やる気や気力の低下
- 失敗や事故が多い
- 頭痛・胃部不快感・下痢
- 不眠への強い不安
不眠症の原因
- 環境によるもの:騒音・明るさ・寝具の不具合・温度・湿度・時差
- 身体に原因があるもの:高齢・頻尿・かゆみ・痛み
- 精神的なもの:不安・緊張・ストレス・悩み・イライラ・睡眠へのこだわり
- 生活習慣によるもの:タバコ・アルコール・日中の活動不足・カフェイン・薬の副作用・運動不足
不眠症の治療方法
薬に頼らない治療方法
- 眠れないことを気にしない
- 寝る前のアルコール・カフェイン・煙草を避ける
- 寝る前にパソコンやテレビなどを見ず、リラックスする
- 眠くなってから布団に入る
- 同じ時間に起きる
- 朝日を浴びる
- 日中は活動的に過ごす
- 昼寝は15分~20分程度にする
薬を使った治療方法
睡眠薬は依存性がある、大量に服薬すると命に関わるというイメージがあります。しかし最近の睡眠薬はベンゾジアゼビン関連物質というタイプのものが主流です。自然な眠気を誘発する、とても安全性の高いものです。
睡眠薬は精神科の病院やクリニックで医師から処方されます。用法や用量を守って服用するようにしましょう。
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