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入眠困難の原因|寝つきが悪いのには理由があります

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入眠困難の原因|寝つきが悪いのには理由があります

成人の8%は、寝つきの悪さを感じているというデータがあります。布団に入ってもなかなか眠りに落ちないと、どんどん不安になって、かえって寝つけなくなるという、悪循環に陥ってしまいます。

 

布団に入ってから睡眠に入るまでの時間は、長くても20分だといわれています。布団に入ってから30分以上寝つけないような状態が連日続き、日中に眠気やだるさを感じているのなら、「入眠困難」と言われる状態です。「入眠困難」に陥るには原因があるのです。

 

交感神経が優位に働いている

  • 慢性的なストレスを抱えている
  • 不安や緊張が解けない
  • 寝る直前にリラックスしていない

思い当たる節はありませんか?

交感神経は自律神経を司る神経の一つです。自律神経は交感神経と副交感神経がバランスを取りながら、内臓や血管などの身体の機能をコントロールしています。交感神経は活動を司る神経です。日中に元気に働くために心肺機能や内臓機能を活発にしています。一方で副交感神経は安静を司っています。

 

朝起きて活動を始めると、交感神経が優位に働きます。そして、日が落ちて就寝時間が近付くにつれて副交感神経が優位に働き、心臓の動きがゆっくりになり、体温が落ちて眠りを誘うのです。

 

強いストレスや不安、緊張は交感神経の働きを強めます。強いストレス状態にさらされていると、夜になっても交感神経の興奮がやまず、睡眠に向かっていかないのです。また、強いストレスが無かったとしても、深夜まで楽しくおしゃべりをしたり、趣味に没頭したり、ゲームをしたりといった活動的な時間を過ごしているといつまでたっても交感神経が働き続け、寝つきが悪くなる原因になります。

 

自律神経の働きを整えて良質の眠りにつくための記事はこちらです。

 

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ストレスを強く感じている方はこちらの記事をご覧ください。

 

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メラトニンの分泌が不足している

  • 入眠時間や睡眠時間にばらつきがある
  • 夜勤がある仕事をしている
  • 寝る直前までパソコンやスマホを使う習慣がある
  • 夜過ごす部屋が明るい

メラトニンは睡眠を司るホルモンです。朝の光を浴びると消失し、体内時計がリセットされます。そして、時間の経過とともにメラトニンは増え続け、就寝する時間にはメラトニンの量が最も多くなります。メラトニンは眠りを誘うのです。

 

メラトニンは体内時計と深い関係があります。たとえば、休日にいつもよりも2時間遅く目が覚めたとしましょう。その時点でメラトニンは消失し、体内時計がリセットされます。そこからメラトニンが増え始めるので、眠たくなる時間は平日よりも2時間ずれてしまうのです。

 

入眠時間や起床時間にばらつきがあったり、夜勤のある仕事をしている人は、体内時計が一定しません。メラトニンの分泌にもばらつきが出て、入眠しにくくなってしまう傾向があります。

 

メラトニンは光の強さによって消えてなくなってしまう性質があります。明るい部屋で夜遅くまで過ごしていたり、スマホやパソコン画面といった明るい光を浴びていると、メラトニンが消えてしまって眠気が冷めてしまうのです。

 

メラトニン不足を解決するための記事はこちらです。

 

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睡眠に向けての体温調節ができていない

  • お風呂はシャワーで済ませている
  • 夜に運動する習慣がある

眠りにつくためには、体温の変化がとても重要な働きをしています。眠りにつく時間になると、体温は急激に下がります。この体温の変動が眠気を誘うのです。

 

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お風呂にゆっくりとつかると体温が上昇します。一度しっかりと上昇した体温が下がると、眠たくなります。ぬるめのお風呂にゆっくりと漬かるとよく眠れるのは、この体温の変化と、ゆっくりとした時間や温熱効果によって副交感神経優位の状態になるからです。

 

適度な運動は適度に体を疲れさせ、眠りの質を高めます。しかし、遅い時間に運動をしてしまうと、筋肉が作り出した熱によって体温が下がりにくくなり、眠たい状態になりにくくなってしまうのです。

 

なお、入眠困難の原因に、精神生理性不眠症という現象があります。実際には眠っているのに「眠れなかった」と感じてしまうのです。不眠恐怖とも呼ばれる状態になり、極度に眠れないことに過敏になってしまいます。この恐怖感がさらに寝つきを悪くしたり、実際には眠っているのに「寝れない」と強く感じさせてしまうという悪循環に陥ってしまいます。

 

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