「寝つきが悪い」の解消法の鍵はメラトニンにあった!
寝つきが悪くて困っている人は、体内時計が乱れている可能性があります。体内時計にはメラトニンという物質が深く関係しています。「寝つきが悪い」という困った状態を解消する鍵は、メラトニンが握っているのです。
メラトニンとは?
メラトニンとは、脳の過少体から分泌されるホルモンで、体内時計をコントロールしたり、睡眠のリズムを整える働きをしています。
メラトニンは朝の光を浴びると消失し、体内時計をリセットします。人間の体内時計は25時間のサイクルでできているので、24時間の地球の自転に合わせて生活するためには、体内時計をリセットするという作業はとても重要になります。
朝日を浴びてリセットされたメラトニンは、夜に向かって少しずつ増えていきます。そして、血中濃度が高くなると心拍数が減少し、体温が低下して眠たくなります。
メラトニンの働きについて詳しくはこちらの記事をご覧ください。
メラトニンが不足するとどうなる?
メラトニンは強い光によって簡単に消えてしまいます。朝や日中に少ない状態なのはよいのですが、夜に強い光を浴びてしまうと、メラトニンが減ってしまいます。
眠りに落ちるためには、体温の変化が重要になります。日中の活動や入浴で一度高くなった体温が急激に下がることによって人は眠たい状態になります。この体温調節を行うのは、メラトニンの役目です。メラトニンが足りないと、身体が眠りにつく準備を整えることができないのです。
寝つきが悪くて困っているという人は、メラトニンが不足している可能性があります。
メラトニンを増やす方法は?
メラトニンを増やすためには、朝決まった時間に起きて朝日を浴びることが大切です。メラトニンは朝10時を過ぎると体内時計をリセットすることができなくなります。できるだけ毎日10時までには起床するようにしましょう。逆に起床時間が早く目覚めた時に朝日が上がっていないという人は、起きてすぐ部屋の明かりをしっかりとつけ、光を浴びましょう。
光目覚まし時計を使うのもメラトニンのコントロールには大変有効です。
メラトニンは、トリプトファンという物質をたくさん取ると増やすことができます。トリプトファンというのは、必須アミノ酸の一つです。トリプトファンはたんぱく質を多く含む食品をとると効率よく摂取することができます。
トリプトファンがメラトニンに変化する前に、セロトニンという脳内伝達物質になります。トリプトファンからセロトニンに変化するときには、ビタミン6などほかの栄養素の助けが必要です。メラトニンを増やすためには、栄養バランスのとれた食事がとても大切になります。
また、メラトニンを効果的に働かせるためには、グリシンというアミノ酸が欠かせません。グリシンは血管を拡張して血流を良くし、メラトニンが深部体温を下げるのをサポートします。
そして、グリシンは深い眠りであるノンレム睡眠の時間を増やし、眠りの質を増やしてくれるのです。
グリシンは、鰹節などに含まれていますが、食品に含まれている量はごくわずかです。
忙しくてなかなか食事に気を配れないという人は、サプリメントの力を借りるのも一つの方法ですね。
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