睡眠は、心と体の健康のために欠かせません。
睡眠は、ただ長く寝たらよいというわけではなさそうです。
そうです。人によって、ちょうどいい睡眠時間は違うみたいです。
でも、自分にちょうどいいと思う睡眠時間が大体決まっていて、毎日同じ時間に寝て、同じ時間に起きているのに、日によって寝起きのすっきり感や、日中の眠気や倦怠感は違います。それはなぜでしょう?
睡眠とは、どうやらなかなか奥が深いもののようです。
よりよい「今日」を迎えるために、眠りの秘密をひも解いていきましょう。
睡眠とは?
睡眠の定義
睡眠とは、人間や動物の内部的な必要から発生する、意識水準の一時的な低下であり、必ず覚醒可能な状態である。
睡眠を定義すると、大抵このような感じです。
この睡眠の定義は、「人間や動物」つまり、哺乳類に限っての定義だと考えていいでしょう。
哺乳類が、「体が疲れた!」「精神的につかれた!」と感じて、その疲れを回復させるために、一時的に体の必要最低限以外の機能を停止して、疲労を回復させている行為だと言い換えると、わかりやすいですか?
大切なのは、「必ず覚醒可能なこと」です。
クマの冬眠は、睡眠には当てはまりません。
なぜなら、簡単に起きることができないからです。
こん睡状態は睡眠ではありません。
必ず覚醒するとは限らないからです。
催眠術にかかっている時も、睡眠ではありません。
内部的な必要から発生している意識低下ではないからです。
睡眠は食事よりも大切
食事をとれない状態よりも、睡眠がとれない状態の方が、健康への被害は大きくなります。
ネズミさんを使った研究では、完全に睡眠ができないようにされたネズミさんは、極端に衰弱し、体温機能が働かなくなり、脳の視床下部に障害が起きて、1~2週間で死んでしまったそうです。全く食事を与えられなかったネズミさんは、これよりももう少し長く生きました。
人間の世界では、睡眠をとらせないという拷問が使われていた時代があります。人間が強制的に眠ることができない状態におかれると、考える力を失い、幻覚や妄想が現れ、やがて死に至るのではないかと考えられています。
睡眠は、人の体にとって命に関わる大切な行動なのです。
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