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睡眠に音楽が与える影響

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睡眠に音楽が与える影響

睡眠を誘う音楽はあるのでしょうか?眠りを誘う呪文のように、聞いただけで眠たくなるような音楽があれば、不眠に悩む人は救われるかもしれません。

 

音楽は、眠りを誘ってくれるのでしょうか?そもそも、音は睡眠にどのような影響を与えているのでしょう?

 

睡眠に音が与える影響

睡眠と音とはとても深い関係があります。とくに、眠りにつこうとしているときは、音に敏感になっています。車の音や商店街の人の声など、屋外から聞こえてくる音、マンションの上の階の住民の足音、隣の部屋の住人が欠けている音楽、家族の足音、時計の針が動く音など、目を閉じた時に耳に聞こえてくる音は数知れずあります。

 

眠りを妨げない音量は、40フォンが限界であるといわれています。40フォンとは、日中の図書館内の音と同じくらいです。住宅地の夜間の音量は40フォン、昼間の騒音は50フォンです。

 

夜間の屋外の音が40フォンであれば、窓を閉めていれば室内の音量はそれ以下になります。しかし、窓を開けていると屋外の音が少し気になるかもしれません。夜勤明けなどで昼間に睡眠をとるとなると、音との付き合いはなかなか厳しいものになります。

 

40フォンの音量は、無音の状態に比べて1.4倍眠りにつく時間を長くします。50フォンでは、1.8倍です。

 

また、大きな音量は睡眠の深さにも影響を及ぼします。睡眠中に大きな音が聞こえると当然目を覚まします。テレビをつけっぱなしにしていると、睡眠が浅くなった時に目が覚めてしまいます。

 

睡眠に与える音の質は、時計の針の音のように単調な音よりも、足音のような生活音の方が影響を与えます。また、連続してなっている音よりも、突然聞こえたり不規則に聞こえてくる音の方が睡眠を妨げます。

睡眠に音楽が与える影響

眠る前に音楽を聴く習慣を持っている人は多いようです。その習慣で眠りにつくことができ、睡眠の質も下がらないのであればその習慣を変える必要はありません。しかし、不眠対策にこれから試そうと思っている人がいれば、やめておいた方がよいと言わざるを得ません。

 

寝る前に音楽を聴いていると、音楽が鳴ったまま眠ることになります。騒音と同じように、睡眠中の音楽は眠りを浅くしたり眠りの浅くなったタイミングで覚せいを促してしまいます。

 

音楽でも、日本人ならJポップのような歌詞が分かる音楽はお勧めしません。まさか寝る前にロックなどの激しい音楽を聴く人はあまりいないと思いますが、もちろん選曲するのであれば静かな音楽がよいでしょう。

 

ところで、人はなぜ音楽を聴くのでしょう?

音楽は人の感情をかきたて、共感を生み、感情をかきたてます。歌詞に似たような場面を記憶から掘り起こし、その時の情景を思い出させます。季節、気温、空気、日差し、匂い、感触、言葉、感情。脳内では記憶に関わる海馬が働き、感情を司る視床下部や辺縁系が刺激され、アドレナリンなどの脳内物質が分泌されます。涙を流すような悲しい感情が揺さぶられると、交感神経が働きます。

 

音楽は、脳に働きかけ、興奮状態にさせるのです。もちろん、ゆったりとしたバラードでも同じことです。

 

音楽によって感情を揺さぶられている状態では到底眠りにつくことができません。眠りにつくために音楽を聴くというのは、逆効果なのです。

眠りを誘う音楽はあるのか

では、巷に溢れている「眠りを誘う音楽」というものは偽物なのでしょうか?

 

そうとは言いきれません。あなたは、授業中に眠たくなったことはありませんか?休憩時間中はとても元気だったのに、先生のゆったりとした単調な言葉を聞いていると、どう頑張っても睡魔の支配に負けてしまう…。という経験はないでしょうか?

 

人は胎児のとき、お母さんの鼓動を絶え間なく聞いていました。生まれたばかりの赤ちゃんは、お母さんに抱っこされ、お母さんの鼓動を聞くと安心して泣き止むことがあるのです。

 

また、サラサラとした川のせせらぎや、静かな波音、そよ風が木の葉を揺らす音など、自然の中の音は人をリラックスさせ、副交感神経の働きを促し、眠りを誘います。

不眠解消に音楽を利用する方法

不眠を解消するために、音楽を利用するときには、「眠りを誘う」という使い方ではなく、「眠気を誘う」という使い方をすると効果的です。

 

ゆっくりとお風呂に使って体を温めた後、身体の温度が冷えてくると眠気を感じやすくなります。

 

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 眠気を感じるまでの時間を睡魔を誘うためのリラックスタイムにします。明かりを落とし、アルコールやカフェインなどの刺激を与える飲み物ではなく、ハーブティーやホットミルクなどを飲みながら、自然の音を中心にしたヒーリング音楽を流します。ヘッドホンで耳に直接聞こえるようにするのではなく、オーディオであまり大きくない音量でかけ、何となく耳に入ってくるというような状態にします。写真が中心の雑誌など、あまり熱心に読まなくてもいいような本を眺めながら、ゆっくりとした時間を過ごしましょう。

 

自然音で眠りたい~入眠サポート~

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