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睡眠不足の症状は?

睡眠不足になると、人間の体にいろいろな良くない症状があらわれます。

脳の働き、身体の健康被害、心への悪影響・・・。

 

睡眠不足がもたらす害は、想像以上に深刻なようです。

 

睡眠不足の症状は?

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脳の働きへの影響

覚醒状態の低下

ノンレム睡眠は、脳を休ませるためにある睡眠です。

ノンレム睡眠の深さや時間が短くなると、脳の疲労が回復することなく朝を迎えてしまいます。

 

寝不足は、覚醒状態の低下をまねきます。覚醒状態の低下すると、いつも眠たくてぼーっとしてしまいます。脳内の血流が悪くなることによって、集中力や思考能力、判断力など、脳が行う仕事の効率が悪くなってしまいます。

 

睡眠不足が招く脳の仕事効率の低下は、2時間の睡眠不足でビールの大瓶を一本飲んだくらいの影響があるといわれています。

 

記憶力の低下

睡眠は、脳が日中の刺激から受けた記憶を整理し、蓄積する為の大切な時間です。睡眠時間が短くなったり、睡眠の質が悪くなると、記憶を整理する機能が不完全なまま朝を迎えることになり、記憶力が低下します。

 

記憶は、勉強などの知識を覚えるだけではありません。新しい技術の習得など、身体を使って覚えることも、記憶です。

 

また、人はこれまで蓄積してきた記憶の中と今置かれている状況とを照らし合わせてとるべき行動を判断しています。睡眠不足によって、脳内の記憶の整理が上手く行っていないと、判断能力にも悪影響が出てきます。

 

脳への老廃物の蓄積

ノンレム睡眠による深い眠りが足りない状態が続くと、脳の中にアミロイドβたんぱく質という老廃物が発生し、脳細胞に蓄積されていきます。脳にたんぱく質の老廃物が溜まると、アルツハイマー病を発症しやすくなります。

 

身体の働きへの影響

疲労の蓄積

睡眠は身体の疲労を取り除ぞき、日中に受けたダメージを回復させる働きがあります。睡眠不足が続くと、身体の疲労がたまっていきます。

新陳代謝の不全

睡眠不足は、細胞が新陳代謝する働きを悪くします。新陳代謝が上手く行かないと、肌細胞のターンオーバーが乱れ、肌荒れの原因になります。美容に悪いばかりではなく、ダメージを受けた細胞が回復しないことによって、血管や内臓の細胞も老化します。細胞の老化は、生活習慣病の原因になります。

免疫力の低下

睡眠不足が続くと、免疫力も低下します。免疫細胞の働きが悪くなることや、新陳代謝が上手く行かないことによって、粘膜が弱ることも免疫力が弱くなる原因になります。睡眠不足の人が風邪などの感染症にかかるリスクは、睡眠を十分とっている人の3倍に上ります。

ホルモンバランスの乱れ

睡眠中は、肝臓の中のグリコーゲンや体脂肪を分解してエネルギーにしています。この働きをするのが成長ホルモンとコルチゾールです。

睡眠不足になると、ホルモンの分泌量が少なくなります。成長ホルモンは代謝に関係するホルモンです。コルチゾールは糖代謝と深いかかわりがあります。

睡眠には、メラトニンというホルモンが深くかかわっています。メラトニンは、乳がんの発生を抑える働きがあります。

 

睡眠不足によるホルモンバランスの乱れは、肥満、糖尿病、乳がんのリスクを高めます。

自律神経の乱れ

睡眠時には、副交感神経が優位に働いています。眠りから覚めて、朝の活動を始めると、交感神経が働きはじめます。

睡眠不足は、交感神経と副交感神経の働きである自律神経の働きを乱し、身体の様々な不調を引き起こします。

 

睡眠不足による心の不調

睡眠不足になると、脳の感情の動きをコントロールする働きが悪くなることが分かっています。すると、特に原因もないのに不安を感じやすくなってしまいます。

そのうえ、睡眠不足による自律神経の乱れや、疲労やストレスの蓄積は、精神的な健康も奪ってしまいます。

睡眠不足は、うつ病だけではなく、不安障害や統合失調症の発生リスクも高めてしまうのです。

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