緊張して眠れない時にするといいこと
新しい生活を始めた人は特に、緊張して眠れないということに悩まされているのではないでしょうか?眠れないと明日の仕事に影響が出るのではないかと思うと、さらに眠れなくなってしまう。そんな悪循環から抜け出す方法を提案します。
緊張して眠れない原因
緊張感が眠る時間になっても解けずに眠れないのはなぜでしょう。
それは、自律神経の乱れが生じているからです。自律神経には交感神経と副交感神経の2種類があり、お互いにバランスを取りながら働いています。日中の活動時間は交感神経が優位に働いていて、夕方から夜にかけて副交感神経が優位に働いています。
交感神経は活動のための神経で、副交感神経は休息のための神経だと理解してください。緊張して眠れないのは、夜になっても交感神経の興奮が収まらず、睡眠を迎える準備が整っていないのです。
交感神経は、ストレスがかかると強く働き、副交感神経への切り替えが上手く行かなくなります。ストレスが原因で身体に不調があらわれるのは交感神経から副交感神経への切り替えが上手く行かないためです。
新しい生活が始まったり、悩み事などでストレスを感じていると、本来副交感神経が働いて睡眠への準備を始める時間帯になっても交感神経が働き続け、副交感神経の働きが抑えられてしまうのです。
眠りのメカニズムを利用して眠る
そうは言っても、ストレスをそう簡単に忘れることはできません。新しい生活は緊張の連続で心が休まる時間がないのです。
それでも、何とかしっかりと睡眠をとり、明日に備えたい。
そういう方におすすめの方法は、「本来の眠りのリズムに乗ってしまう」という方法です。人間には体内時計が備わっていて、一定の時間になると眠たくなるように出来ているのです。
睡魔と体温はとても深い関係があります。日中にピークを迎えた体温は、眠る時間になると急激に低くなります。この体温の変化が眠りを誘うのです。緊張でなかなか眠れないという人は、睡魔を呼ぶための体温の変化を自分で作り出せばよいのです。
効率よく体温を上げる方法は「入浴」です。眠りたいと思う1時間前に、できるだけゆっくりとお風呂に入ります。38℃~40℃のお風呂にゆっくりとつかると副交感神経が働きます。お風呂から上がった後は、お肌のお手入れなどをしながらゆっくりと時間を過ごします。
副交感神経を働かせる
入浴後の時間は、スマホやパソコンの使用を避けます。テレビもできるなら見ない方がよいでしょう。眠る前に明るい光を浴びてしまうと、眠気を誘うメラトニンというホルモンが減ってしまいます。
眠る前の時間は、できるだけ副交感神経を働かせるようにします。副交感神経を働かせるのは間接照明や電球色の柔らかな明かり、ゆったりとした音楽、気持ちを落ち着かせる内容の本などです。カモミールティーなど、カフェインを含まないお茶を飲むのも良いでしょう。副交感神経を働かせる環境は、「刺激を避けたゆったりとした時間」です。
アロマの力を借りる
「そうはいっても、嫌なことから気持ちを切り替えることができない。」
そんな時はアロマの力を借りるのも良い方法です。嗅覚は脳の感情を司る場所に直接働きかけます。心地よい香りは、脳に直接働きかけて心地よい感情を連れてきてくれるのです。
気持ちを落ち着かせ、眠りを誘うには、ラベンダーやカモミールなどの香りがおすすめです。入浴前にアロマディフューザーで部屋にアロマの香りを充満させておくと、入浴で働きだした副交感神経の働きが持続してくれるでしょう。
アロマの香りは眠る時もほんのりと漂っているとよいですね。
心地よい睡眠に最適なアロマディフューザーの選び方はこちらの記事に詳しく書いています。
開き直りも大切
でも、一番良くないのは、「今日も眠れなかったらどうしよう。」と不安になってしまうことです。
眠れない人はいません。なぜなら、眠りは脳を守る大切な機能なのですから。この地球上で、睡眠をとらない生物はいないくらい、睡眠は大切なのです。人の身体は自分の大切な脳を守るために睡眠不足の状態を放っておきません。
寝不足の状態が続けば、自然に深い眠りにつく夜がやってきます。今夜眠れなければ明日の夜はきっとぐっすりと眠れるでしょう。だから、たとえ今夜眠れなかったとしても、気にしないようにしましょう。寝不足の一日を何とか乗り切る方法はたくさんあるのですから。
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