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光療法器具(高照度光照射装置)と光目覚ましとの違い

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光療法器具(高照度光照射装置)と光目覚ましとの違い

光療法は睡眠障害やうつ病の改善に効果があると最近注目されている治療方法です。治療に使う光療法器具(高照度光照射装置)はアマゾンや楽天市場でも購入することができます。しかし、光療法で検索すると、どちらのサイトでも光療法器具(高照度照射装置)と光目覚まし時計の両方の商品が表示されます。光療法器具(高照度照射装置)と光目覚まし時計は根本的に用途が違います。間違って購入しないよう、違いとそれぞれの使用方法をご説明します。

 

光療法器具(高照度光照射装置)とは

光療法器具とは、高照度光照射療法を行うための治療器具です。高照度光照射療法は2500ルクス以上の光を一定時間あびることによって睡眠をコントロールしているメラトニンというホルモンの分泌をコントロールする治療法です。

睡眠障害への高照度光照射療法について、詳しくはこちらの記事をご覧ください。

 

sleepwell.hatenadiary.jp

 高照度光照射療法はうつ病の改善にも効果があります。特に冬季うつ病と呼ばれる、日照時間に関係する季節性のうつ病に効果があることは実証されていて、すでに多くの医療機関でも使われています。

 

高照度光照射療法はセロトニンを増やすことができます。うつ病の患者さんはセロトニンの分泌量が大変少なくなっているので、季節性ではないうつ病に対する治療効果についても研究が進んでいます。

 

高照度光照射療法は、5000ルクスでは1時間、10000ルクスでは30分程度光を浴び続けます。光を直視する必要はありませんが、目が光を感じ取ることで視床下部に信号を送るので光を視界に入れておく必要があります。

 

光を浴びるのはできれば起きてすぐ、できるだけ午前中がよいとされています。朝食を食べながら、コーヒーを飲みながら、メイクをしなしながらなど、朝の身支度をしながら光を浴びるのがおすすめの方法です。

 

光目覚まし時計とは

光目覚まし時計はその名の通り、光によって目覚めを促す目覚まし時計です。人は本来朝日が昇るのと同時に目を覚ます習性があるのです。音で目覚めるということは、何らかの危機的な状態(害獣が近くにいるなど)で強制的に目覚めるのと同じ事なのです。

 

光時計はセットした時間に向けて段階を追って光を強くしていきます。太陽光に近い光になった時に、驚くほど自然に目覚めることができます。

光目覚ましについて、詳しくはこちらの記事もご覧ください。

 

sleepwell.hatenadiary.jp

 

睡眠障害では、どんなに大きな音の目覚まし時計を使っても目を覚ますことができない、目覚ましを止めて二度寝してしまい、遅刻してしまうというケースも多々あります。そう言った音で目覚めることができない方でも、光目覚まし時計を使うと自然に目覚めることができることが多いようです。

 

光を使って目覚めると、目覚めと同時に体内時計をリセットすることができます。メラトニンの分泌に深刻な狂いが生じていないのであれば、光目覚まし時計でも十分に睡眠の質を向上したり、寝つきをよくし、目覚めをよくする効果があらわれます。

 

概日リズム睡眠障害やうつ病の改善は、光目覚まし時計では効果を発揮するのは難しいでしょう。寝つきが悪くて起きるのがどうしても遅くなり日常生活に支障をきたしている人や、生活リズムがずれていき定期的に昼間の活動が辛くなる人、睡眠障害に精神的な不調も伴っている人には、光療法器具(高照度光照射装置)の使用をおすすめします。

 

光療法を行うためには午前中に目覚める必要があります。光目覚まし時計で目を覚まし、光療法器具(高照度光照射装置)で治療を行うと相乗効果を期待することができるでしょう。

 

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