朝早く目が覚める・・・。早朝覚醒の対処法は?
予定していた時間よりも2時間以上早く目が覚めてしまうのが早朝覚醒です。体内時計の乱れや環境を改善すると、早朝覚醒の症状も改善することができます。
体内時計を整え、睡眠リズムを正常化させる
早朝覚醒は体内時計の乱れによって睡眠リズムが乱れている可能性があります。体内時計は通常24時間以上に設定されていて、朝日を浴びることによってリセットされます。ところが、朝起きてすぐに朝日を浴びることができなかったり、睡眠時間が遅い時間にずれ込んでしまうと体内時計のリセットが上手く行かないことがあります。
特に冬は朝日が昇るのは朝起きる時間よりも遅いのではないでしょうか。朝起きてすぐに十分な光を浴びないとメラトニンという物質に影響が出てきます。メラトニンは朝日を浴びることによって消失し、体内時計をリセットします。そして、日中の光を浴びて再び生成されていき、夜十分な量に達すると眠気を誘うように出来ています。
メラトニンを作り出す成分の一つにセロトニンという脳内伝達物質があります。セロトニンはドーパミンやアドレナリンの働きをコントロールし、情緒を安定させています。
うつ病の人は、このセロトニンという脳内物質が少ないということが分かっています。ある北国の有名大学では、冬季に学生がうつ病にかかって毎年10人近くが自殺企図する事態に陥っていました。事態を重く見た大学側が、高照度光照射装置というものを導入したところ、その年から自殺企図をする学生が2人未満に減ったのです。
北国は冬季には極端に日照時間が減ってしまいます。どうやら学生たちは「冬季うつ病」という北国や天気が悪く日照時間の少ないの本海側の地域特有のうつ病にかかっていたようです。
早朝覚醒の原因に、うつ病が隠れていることも多々あります。うつ病の治療には専門機関の治療が必要不可欠です。しかし、光の力を使って体内時計を正しくリセットする習慣をつけると、睡眠時間を整えてくれるだけではなく、メンタル面での健康も守ることができるようです。
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朝日に邪魔されない睡眠環境をつくる
夏は冬とは反対に早朝から窓の外が明るくなり、そのために目が覚めてしまうということが考えられます。遮光カーテンで朝日の侵入をブロックすると、環境のせいで起こる早朝覚醒を予防することができます。
遮光カーテンで朝日をブロックしたら、光目覚まし時計をつかって人工的に朝日に起こしてもらうという方法もお勧めです。光目覚まし時計は朝日のように置きたい時間に合わせて少しずつまぶたに光をあて、自然な目覚めを誘ってくれます。そして、起きた時に体内時計をリセットするのに必要な光を自動的に浴びることができます。
光目覚まし時計について、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
精神的な不調がある時は精神科のクリニックへ
先ほどもお話ししましたが、早朝覚醒の原因にうつ病が隠れていることがあります。不安や抑うつといった精神的な不調や、頭痛や倦怠感などしつこい身体の不調がある時は、精神科のクリニックを受診してください。
早朝覚醒を改善するサプリメントをご紹介しています。
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