「ストレスで眠れない」を解消する方法
ストレスを感じると気持ちが沈み、疲れやすくなったり集中できずぼーっとしてしまいがちです。疲れているのに、寝つけない、眠りが浅いということはありませんか?それはもしかしたら、セロトニンが不足しているせいかもしれません。
セロトニンとは?
セロトニンは脳の働きではとても大切な役割を行っている脳内伝達物質の一つです。脳内伝達物質には、セロトニンの他にドーパミンやノルアドレナリンという物質があります。ドーパミンは脳内麻薬とも言われ、快感を増幅させる働きがあります。ノルアドレナリンは、神経を興奮させる働きがあります。
セロトニンは、ドーパミンやノルアドレナリンの働きを抑え、精神の状態を整えています。セロトニンは別名「幸福ホルモン」とも呼ばれていて、十分に分泌されていると精神状態は安定し、心は安らぎを感じます。
睡眠とも大きな関わりがあります。眠たくなるのは、メラトニンという物質が関係しています。セロトニンはメラトニンをつくる材料になるのです。
セロトニンが不足するとどうなるのか?
うつ病の患者さんは、セロトニンが不足しているといわれています。セロトニンが不足すると、精神状態が乱れ、睡眠の質が落ち、依存症にもなりやすくなります。
次のような症状があったら、セロトニンが不足しているのかもしれません。
- 寝つきが悪るい
- 寝起きが悪るい
- イライラして怒りっぽい
- 不安を感じる
- 落ちこみやすい
- 集中できない
- やる気がでない
- 一人になりたい
- お酒やたばこの量が増えた
セロトニンは太陽の光と関係があります。昼間外に出る機会が少ないひとは、セラトニンの分泌が足りなくなっている可能性があります。特に冬は日照時間が短くなり、セロトニンが不足しがちです。太平洋側に住んでいる人が、日照時間の少ない日本海側に引っ越しをしたというだけで、セラトニン不足からうつ病になることもあります。
セロトニンを増やす方法は?
セラトニンは体内で生産できる物質です。セロトニンの原料となるトリプトファンという成分を多くとり、太陽の光を積極的に浴びるとセロトニン不足を解消することができます。
朝早く出勤し、日中はオフィス内で過ごし、日が落ちてから帰宅するので日の光を浴びる機会が少ない、という人は、休憩時間に窓際で光を浴びるだけでも効果があります。休日は積極的に屋外に出て、日の光を浴びるようにしましょう。
トリプトファンは食品に含まれています。トリプトファンは成人で一日100㎎程度とると効果があるといわれています。
トリプトファンは穀類、豆類、根菜類、ナッツ類、肉類、魚介類など、幅広い食品に含まれています。トリプトファンを効率よくセロトニンにかえるためには、同時にビタミン6をとりましょう。たくさんの食品を取り入れたバランスの良い食事がセロトニンの分泌には必要不可欠になります。
忙しくて栄養のバランスのととのった食事を毎食作れないという人は、セロトニンの生成をサポートしてくれる補助食品を利用するのも良い方法です。
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