睡眠時無呼吸症候群のダイエット|運動療法の進め方
睡眠時無呼吸症候群の最も多い原因は肥満です。肥満を解消するためには、ダイエットを行い、脂肪を減らして喉の周囲の脂肪が気道を塞いでしまう状況を改善するのが最も効果的な治療方法です。ダイエットには、食事療法と運動療法を同時に行うことが目標達成の近道です。しかし、睡眠時無呼吸症候群の運動療法には気をつけなければならないことがあります。
睡眠時無呼吸症候群のダイエットで運動療法を進める方法
睡眠時無呼吸症候群の人は、肥満体型の人の比率が高くなっています。自分が肥満体質かどうかは、肥満度を調べるとわかります。
肥満度=体重㎏÷(身長m×身長m)という計算式に自分の身長と体重を当てはめてみましょう。
肥満度は、BMIと呼ばれています。肥満はBMI25以上と定義づけられています。BMI25以上30未満は肥満の中でも軽度の肥満です。食事療法と運動療法を積極的に進めていきましょう。食事は今食べている食事の量を少しだけ減らし、毎日20分の有酸素運動を行いましょう。
BMI30以上の人は、運動療法には注意が必要です。体重が重いので今の状態で積極的に運動を行うと、膝など下半身にかかる負担が大きく、関節を痛めてしまう可能性があります。BMI30以上の人は、食事療法を中心としたダイエットを行っていきます。
詳しくは下の記事をご覧ください。
BMI30以上の運動の進め方
BMI30以上の人は、体重が少し減ってBMI30を切るまで食事療法を中心にダイエットを行います。ただ、体重が減るまでの間、関節に負担のかからない形で運動を行い、筋肉をつけておくと、体重が減った時に速やかに運動療法を進めて行けるようになります。
関節に負担のかからない運動には、次のようなものがあります。
- 水中ウォーキング
- エアロバイク
- ボールエクササイズ
- ヨガ(ポーズによる)
- EMS
水中ウォーキングはプール内で行うウォーキングです。水中では、浮力が働くため、体重にかかる体重負荷が軽くなります。膝の関節炎を持っている人に良く進められる運動療法です。
エアロバイクは室内用の自転車です。最近はサイズもコンパクトになり、価格も手ごろになってきました。リビングに置いておき、好きなドラマを見ている間マイペースに自転車をこぐだけでもかなりのカロリー消費になります。自転車は、関節への負担が少ない有酸素運動です。
ボールエクササイズは、ボールの大きさや使い方でいろいろなバリエーションが楽しめるエクササイズです。大きなサイズのボールに座った状態でテレビを見ているだけで、体幹のインナーマッスルを鍛えることができます。
ヨガはポーズによっては関節に負担がかかる可能性があります。お勧めは座った姿勢や寝そべった姿勢で行うポーズです。20分ほど行うとジンワリと汗をかきます。ヨガは精神的なストレスも解消してくれます。ダイエット中のイライラを解消するのにお勧めです。
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EMSは電極を体に貼りつけ、電気刺激で強制的に筋肉を収縮させる筋肉トレーニングです。BMI30以上の人は、普段からあまり体を動かしたくないと考えている人が多く、「運動」と聞いただけでもアレルギー反応が起こる人も多いでしょう。EMSは自分自身は何ら運動らしい動作を行わなくても、筋肉が勝手に筋肉トレーニングを行ってくれるので一番お手軽な運動療法だといえます。手軽ですが、直接筋肉に働きかけるので、運動効果は実際に運動を行うよりも高いといえるかもしれません。
筋肉がつくと基礎代謝が高くなり、太りにくい体質に変わっていきます。睡眠時無呼吸症候群の人は、糖尿病や高血圧のリスクも高くなります。運動は、糖尿病や高血圧の改善にも効力を発揮します。
運動療法で一番大切なのは、無理のない範囲で長く続けることです。自分に合った運動療法を見つけ、生活習慣に取り入れましょう。