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睡眠不足の影響で起こった大事故

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睡眠不足になると、頭がぼーっとして、注意力が無くなり、仕事の効率が悪くなります。時には、かくんと一瞬眠りに落ちることもあります。

 

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その事故の原因は、本当にありふれた睡眠不足の影響でした。あなたも私も、経験したことのある睡眠不足。それによる不注意や判断ミスが、取り返しのつかない大事故を起こしたのです。

 

実際におこった大事故を振り返り、睡眠不足の影響の恐ろしさを実感しましょう。

 

原子力発電所の事故

チェルノブイリ原子力発所事故

1986年4月26日、現在のウクライナにあるチェルノブイリ原子力発電所の4号炉が爆発を起こしました。国際原子力事象評価尺度では最悪のレベル7に分類される事故です。

この事故で放出された放射線量は、広島に投下された原子力爆弾の400倍に上るといわれています。

 

この事故が起きた時、4号炉では動作実験が行われていました。しかし、責任者の判断水や、原子炉の特性によって予想外の事態が起こり、炉は暴走してメルトダウンを起こしたのち、爆発したのです。

 

責任者の判断ミスが事故の原因の一つと言われていますが、責任者は度重なる睡眠不足の状態で、正常な判断をする能力にかけていたといわれています。

スリーマイル島原子力発電所事故

1979年3月28日にアメリカのペンシルベニア州にあるスリーマイル島の原子力発電所で起きた事故です。原子炉の設計ミスに加えて、度重なる人為的ミスが積み重なって起こったといわれている事故です。

 

この事故では、緊急炉心冷却装置が働いたにもかかわらず、判断ミスによって手動で緊急炉心冷却装置を止めてしまったことが、事故を決定的な物にしてしまいました。この時に判断ミスをしてしまった作業員は、睡眠不足による極度の疲労状態だったといわれています。

 

乗り物におこった事故

チャレンジャー号爆発事故

1986年1月28日アメリカが打ち上げたスペースシャトルチャレンジャー号が、打ち上げから75秒後に空中で分解するという痛ましい事故が起こりました。

期待の固形燃料補助ロケットから始まった空中分解の原因は、整備不良を見逃したためではないかと言われています。整備不良など人為的なミスを見逃してしまった原因として、整備員の疲労や睡眠不足が考えられています。

石油タンカー・バルディーズ号原油流出事故

1989年、アラスカで石油タンカーが座礁し、大量の重油が海に流れ出る事故が起こりました。

この事故が起こる直前に、航路が大きく外れているという警報が2回出されました。しかし、この時舵を握っていた3等航海士はこの警告に気付くことができませんでした。なぜなら、度重なる睡眠不足によって、居眠りをしてしまっていたからです。

エア・インディア・エクスプレス飛行機墜落事故

2010年5月22日にインドで発生した墜落事故です。

この事故では、着陸時に滑走路から大きくはみ出し、がけから転落し、炎上しました。乗員乗客合わせて166人がのっていましたが、生存者はたったの8名でした。

 

この事故では、機長が着陸の直前まで居眠りをしていて、着陸時に正常な判断ができない状態だったと考えられています。

まとめ

睡眠不足は脳の覚醒を低くします。睡眠不足の脳は、大量のお酒を飲んだ時と同じくらい正常な働きができない状態になっています。

脳の機能が不完全な状態で起きた判断ミスが、チェルノブイリやスリーマイル島の原子力発電事故を起こしました。

充分に休養をとっていたら気付いたはずのミスに気付かず、チャレンジャー号の機体は分解してしまいました。

度重なる睡眠不足は、マイクロスリープという自分ではコントロールできない居眠りをおこし、タンカーの座礁や飛行機の墜落事故を起こしてしまいました。

 

睡眠不足による判断ミスや注意不足、不意の居眠りは、誰でも経験していることです。睡眠不足による大事故は誰にでも起こりえることなのです。

 

取り返しのつかない事故を起こしてしまう前に、普段から、もう少し自分の睡眠を大切にしたほうがよいのかもしれませんね。

 

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