骨盤のゆがみが引き起こす身体の不調とは?
骨盤の歪みは身体のいたるところの不調に結びついています。骨盤は背骨を支える大切な土台です。背骨は身体の幹のような存在です。骨盤の歪みが背骨の歪みを招き、背骨の歪みが体中の不調を招くのです。
骨盤と背骨の構造
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骨盤は、子宮や腸など、大切な臓器を包み守る役割を担っています。
肛門の上あたりを触ると、平たい骨があるのが分かります。これが仙骨という三角形の骨です。仙骨の両脇から左右対称的に寛骨という大きな骨がついています。
「腰骨」と言われるウエストの下の骨のでっぱりは寛骨上部の腸骨と言われる部分です。椅子に座ると椅子のクッションに接しているのが寛骨下部の坐骨という部分です。
このたった3つの骨でできている骨盤は、長年の身体の使い方や姿勢、出産などの影響で歪んできてしまうことがあるのです。
寛骨には足の骨との関節である股関節があります。骨盤が歪んで傾いてしまうと股関節にも影響を及ぼします。
仙骨の上には、背骨や首の骨が積み重なっていきます。仙骨と腰椎の関節が歪んでしまうと、その上に積み重なっていく脊椎がどんどん歪んでいきます。
骨盤の歪みが原因で現れる不調
身体の痛み
股関節が歪むと、体重が左右均等にかからなくなります。荷重が多くかかる足には負担がかかり続けてしまいます。
特に膝には負担がかかりやすくなります。高齢者の4割が膝の関節炎で悩んでいます。原因を探っていくと、骨盤の歪みが原因になっていることが多いのです。
骨盤が歪むとその上の脊柱も歪んでいきます。脊柱の歪みでもっとも負担がかかりやすいのが腰椎です。腰椎には身体の負担がかかりやすい上構造的にも歪みが生じやすいのです。骨盤の歪みは腰痛を引き起こしてしまうのです。
腰椎が歪むと次には頸椎に負担がかかることがあります。姿勢が崩れて猫背になってしまうと首の骨のカーブも狂ってしまい、ストレートネックという不自然にまっすぐな首になってしまいます。すると、頭痛や肩こり、めまいなどの自律神経症状を引き起こしてしまいます。
自律神経症状
自律神経は、背骨から伸びています。交感神経は背骨の胸の部分から伸びており、副交感神経は首の付け根と骨盤から伸びています。
骨盤が歪み、脊柱が歪んでしまうと、自律神経を圧迫し、自律神経失調症を引き起こしてしまう可能性があります。
自律神経は様々な内臓の働きをコントロールしています。便秘や消化不良、動悸や息切れ、冷えやのぼせなどあらゆる不調の原因は骨盤の歪みから来ているのかもしれません。
骨盤の歪みが美容にも悪影響を与える?
骨盤の歪みで生じた自律神経の失調や内臓への圧迫は内臓の機能を低下させてしまいます。すると、基礎代謝が悪くなり、太りやすくなります。便秘も起こりやすくなり、ポッコリお腹や肌荒れの原因になるかもしれません。
骨盤の歪みは体全体の歪みを生じさせます。顔だって例外ではありません。
鏡を見て下さい。あなたの顔のほうれい線は左右同じ長さですか?大幅に長さが違っていたら、顔が歪んでいる可能性がありますよ。
骨盤の歪みは睡眠中に治す!
骨盤の歪みは普段の姿勢を正すことで矯正できます。
そのなかでも、最も大切なのが睡眠中の姿勢です。
骨盤を歪ませる寝方は、うつぶせ寝です。うつぶせ寝は首の歪みを悪化させ、背骨から骨盤に向かって体を歪ませる原因を作ります。
横向きねでも両足をクロスするような寝方はよくありません。抱き枕を使って股関節を支えてあげると骨盤の歪みを矯正することができます。
骨盤の矯正には寝返りがとても大切です。寝返りは身体に負担がかからないように無意識に行っている身体の調節機能です。
寝返りを上手に打つためには、寝返りを邪魔しないマットレスを選ぶ必要があります。高反発でしっかりとした厚みがり、背骨を正しい圧で支えてくれるマットレスは睡眠中に体の歪みを整えてくれます。
また、寝返りをうつためには枕選びも大切です。枕は身体の一部に負担がかからないように横向き寝にもあおむけ寝にも対応した高さと形が理想的です。
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